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うらばなし #01

劇団旗揚げの軌跡と奇跡

 わが劇団の歴史は、一人の女性が下田市にやって来たところから始まった――。

 平成18年4月、同じ静岡県の掛川市から転勤のため下田に来たのが、初代団長となる衿。
 大学時代から演劇を始め、掛川で劇団に所属していた彼女は、ここ下田でも演劇をやりたいと思い、みずから劇団を旗揚げすることを考えた。

 ゼロから何かをつくり出すということは、それだけで大変なエネルギーを要することである。
 まして、人口が少なく高齢化率が高い土地。一番近い映画館まで車で一時間半もかかるこの田舎で演劇をやろうという人間を集めるのは、都会に比べてはるかに難しいことなのだ。

 だが、彼女の情熱は本物だった。あらゆる困難を打ち破るほどに。

 まずは職場で同僚たちを誘い、6月には劇団を旗揚げしてしまった。前に所属していた劇団の名前をもらい「演劇集団es(エス)下田」と名付け、旗揚げ公演を目指す日々が始まった。

 旗揚げ公演は翌年の3月。上演する作品は、かつての劇団で上演した『街は囁いて』。

 ゴールは決まった。だが、そこに至る道のりは一直線ではなかった。
 予定していた役の人が辞めてしまったり、元の脚本のキャスティング通りに人がそろわなかったり……。しかし、脚本を修正して役が対応できるようにする等、どうにかして乗り越えた。
 しかも、本当にピンチのときには、奇跡に近い感じで人がやって来た。(それについては「うらばなし #02 導かれし者たち その1」にて)

 そして――、平成19年3月8日(日) 下田市民文化会館小ホール。
 衿団長と9名の団員たちは、旗揚げ公演『街は囁いて』を無事に上演。
 小さな劇団がそれまでの努力を大きく花開かせた瞬間であり、その花は今も咲き続けている。

                     
                        すべての努力が結実した瞬間

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