うらばなし #04

脚本選びの苦労 その1

 演劇をやるにあたり、まず重要なのが脚本。これがなければ始めようもない。
 第一回公演では、当時の衿団長が以前に所属していた劇団の脚本「街は囁いて」を使用したが、その後の脚本ははたして、どのように用意してきているのか?

 インターネットというのは便利なもので、演劇の脚本を無料で登録&公開しているサイトというのがあるのだ。それがはりこのトラの穴というサイト。男女の人数や上演時間などから脚本を検索することができるという、アマチュア劇団にとっては何とも重宝するサイトなのだ。
 うちの劇団も、公演用の脚本はもちろん稽古に使用するものを探すために、よく利用させてもらっている。

 実際に、第二回公演「刑事☆貴族」と第四回公演「怪談日和の雨の日に〜冬桜狂咲〜」の二つは、このサイトで見つけて使用させてもらった。

 しかし、役者の人数から脚本が検索できるならば楽なのかといえば、そんなことは全然ない!
 男女の人数が合っていたとしても年齢が合わなければできないし、すべての条件が合ったとしても、肝心の内容が面白くなければ意味がないのだから。
 実際、公演用の候補や稽古用として使用した脚本には、面白くないものがいくつもあった。ちょっと毒舌になってしまうが、「どうしてここまでつまらない脚本を世に公開する気になるのか?」と思えるほどレベルの低いものも中にはあるのだ。

 そう考えると、「刑事☆貴族」と「怪談日和の雨の日に」は、ふるいにかけられて残った”うちの劇団にキャストが合って、しかも面白い”という作品ということなのである。
 
                     
                         第一回〜第五回までの台本

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