うらばなし #07

稽古の様子 その1

 今回は、少しばかり夢波の稽古の様子について紹介する。
 その年によって多少日程はちがうものの、おおむね次のとおりである。

<3〜5月頃>
 春の間は稽古は少なく、月に二回くらい集まるだけ。適当な台本を使って台詞読みをする等、役者としての基本的な稽古を実施。

<6〜7月頃>
 次の公演の脚本を決め、約六ヶ月後の公演日に向けていよいよ本格的に活動をスタートする。本番用の台本を使って台詞読み。

<8〜9月頃>
 立ち稽古。つまり、動きを伴っての稽古となる。いよいよ”芝居”という感じがしてくる。

 ここまでは、南伊豆町の役場会議室や小学校体育館を使い、主に火曜日と木曜日の19〜21時に稽古をしている。
 夢波は、公演場所が下田市であるため”下田市の劇団”といっているが、実は活動のほとんどは南伊豆町で行っているのである。

                   
                    南伊豆町中央公民館にて。稽古開始前の発声中。

<10〜1月頃>
 土日の稽古が加わる。場所は南伊豆町や下田市の小中学校の体育館で、時間は長いときで13〜21時まで。
 体育館のステージは本番会場である下田市民文化会館小ホールと広さがほとんど一緒にため、稽古にはちょうどよいのだが、ピアノが邪魔なのが難点。

 さて、小学校の体育館で稽古が始まるのが10月以降なわけだが、秋、冬の体育館は寒い!
 もちろん暖かい格好をして稽古に参加するものの、本番が近付くにつれて、本番と同じ衣装で稽古を行うことになる。
 よりによって第三回公演『夢の鉱脈』は南の無人島が舞台で、登場人物がみな夏の服装なので、役者たちは寒い思いをした。そして第六回公演『天国へのパスポート』はお盆の設定なので、再び夏の服装……。
 両方の脚本を書いた前ちゃんは、団員から「もう夏の話はやめよう」と言われている。

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