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うらばなし #09

使う舞台は狭いのだ

 夢波が毎年公演を行っているのは、下田市民文化会館小ホール。
 この小ホールは演劇やコンサート専用というわけではなく、むしろ不向きな部屋である。多目的室といえばよいのだろうか、表彰式や展示会などさまざまなイベントに使われている。幸いにして、うちの劇団がやる程度の演劇ならば十分対応できる照明設備があるので、公演を行うことができているが。

 芝居をやるのにこの小ホールが不向きな理由の一つは、観客席に傾斜がないということ。舞台の高さもあまりないため、後ろの席からは少々観づらい。とくに第三回公演「夢の鉱脈」では、役者全員が座るシーンが多かったのだが、座ってしまうと後ろの席からはほとんど役者の姿が見えないということを、終演後の来場者アンケートを読んで初めて気付かされた次第。

 また、舞台そのものがあまり広くなく、物理的に役者の動きや大道具の配置が制約されてしまう。舞台稽古までは小学校の体育館のステージ上で稽古をしているが、それが実際の舞台とあまり変わらない感覚でやれているといえば、その狭さが何となく想像していただけるだろうか?

                     
                     実は「狭さ」と戦いながら舞台を創っています

 さらに毎回困難となるのが、舞台袖の狭さ。これが一番大変かもしれない。
 実際に芝居をやったことがないとイメージがわかないと思うので、舞台を上から見た図を示そう。

            

 出番を待っている役者は観客から見えないように舞台袖に隠れており、場面転換したときに使用する大道具もここに隠している。
 で、この舞台袖が、下田市民文化会館小ホールの場合、すごく狭いので、役者が隠れているだけでも結構大変なのである。ましてや大道具まで隠しておくとなると……。

 ステージは左右の壁まで届いておらず、壁との間に高さ50cm、幅1m程度のすき間がある。なので、たとえ脚本にそう書いてあったとしても、役者が走って退場することはできない。
 第二回公演「刑事☆貴族」では、主役の阿部刑事たちが走って舞台上から去っていくシーンがあったが、この場所でそれをやると、暗い中へ走っていって壁に激突し、そのまま下に落ちてしまうのである。なので、舞台袖前で一旦立ち止まり、周囲に目をやってから去るという動きに変更した。

 下田市民文化会館には大ホールもあるが、そこは逆に大きすぎる。演劇をやるならば間違いなく大ホールの方がよいのではあるが、うちのような小さい規模の劇団には(役者の数も少ないので)もったいないし、現実的な面で使用料が高いということもあって、使うに使えない。
 「中ホールがあったらいいのになぁ」とは、うちの団員が毎年言っていることである。

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