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うらばなし #10

世の中、やっぱりお金なわけで

 今回はかなり現実的な話をしてしまおうと思う。つまりは、お金の話である。

 何をするにも、まず先立つものはお金である。公演をやるにしても、演劇への情熱やら観客の皆さんへの気持ちやらだけでできるわけはない。どうしてもお金は必要だ。
 会場の使用料、ポスターの作成料、大道具や小道具の制作費用、JASRAC(日本音楽著作権協会)に払う音楽使用料…… などなど、いろいろとかかる。

 劇団の活動費用は団員たちが少しずつ出しているお金と公演の際の入場料でまかなっている。そもそも小規模の劇団なので、貯まる資金はそう多くはない。
 ある公演の終了後、どうやら演劇経験があると思われる観客の方から「あの大道具は駄目だよ。ちゃんとお金かけて作らないと。自分たちのときはそうしていたよ」という厳しい意見をいただいたことがあるが、そんなことを言われてもお金がないのだ。演技や演出のことを言われるならばともかく、お金がからむ部分について言われても辛いものがある。
 むしろ、うちの劇団は大道具のクオリティには自信がある。優秀な大道具担当がいるのだ。たぶん同じ規模の(同じ程度のお金しかない)劇団で、大道具に関して夢波に勝てるところは、そう多くはないのではないかと思う。

         
             イズミダーは2タイプで制作費用が三千円未満。ふつう、この金額でできるか?

 大道具にしても小道具にしても衣装にしても、いかに有り物利用でお金をかけずに作るかをまず考える。こういった部分の創意と工夫により、われわれは舞台を創り上げている。
 多少チープな面は目につくかもしれないが、その辺の事情は察していただければなぁ、と思う。

 お金がいっぱいあれば、大ホール借りて、衣装もうんとお金かけて、思い描くままの贅沢な舞台がやれるんだけどなぁ……。どこかの石油王が入団してくれないかな。

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