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うらばなし #23

伊豆海市は舞台の上だけじゃない!

 第五回公演「夢の化石」は下田市をモデルとした架空の”伊豆海市”が舞台の物語。
 市役所の産業観光課があの手この手で町おこしを図るもなかなかうまくいかないが、主役とその先輩のいたずらにより”恐竜のまち”で町おこしをしていこうという話である。

 実は、この第五回公演では、”伊豆海市は舞台の上だけじゃない”というコンセプトのもと、舞台上での芝居のほかにもちょっとした演出を仕掛けていた。

 まず、芝居が始まる前の観客への注意事項(飲食や撮影の禁止など)の案内。

 市役所の物語ということで、会場入口に貼った注意事項の張り紙や会場内でのアナウンスは”伊豆海市文化振興課”からのお知らせという表現にした。
 「伊豆海市文化振興課からお知らせします。当劇場内では……」というアナウンスを流すといった具合に。

                  
                  
”伊豆海市”は舞台の上だけではなかった

 そしてもう一つは、会場入り口前に掲示していたポスター。

 下田市と同じく、美しい海や温泉が売りである伊豆海市の観光ポスターを数枚作成し、掲示しておいた。これにより、会場に足を運んだ時点で”伊豆海市に来た”という気分を味わってもらうというわけである。

 で、さらに、この後――

 舞台の上では、恐竜による町おこしを図り、物語後半で主役が扮する恐竜戦士イズミダーが登場。その後、大団円を迎えて物語は終了する。

 そして、観客が会場の外に出ると、先ほどのポスターに加え、”恐竜のまち”をアピールしたりイズミダーが登場していたりするポスターが新たに加わっていたのだ。

 そう。つまり――”伊豆海市”である会場の出入口は、舞台上の物語と同じ時系列にあり、舞台上で恐竜を使った町おこしをしたりイズミダーが登場したりしていたことが、こちらにも影響を与えていたというわけだ。
 「夢の化石」という物語は、会場に入る前から始まり、会場の外に出てもまだ続いているというコンセプトだったのだ。

 でも残念なことに、舞台を観終わった人たちって、意外なほどあっさりと会場を後にしてしまうので、ポスターが増えたことに気が付いてくれた人ってほとんどいなかったんだよなぁ……。
 この辺りの演出、結構がんばっていたんだけど。

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