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うらばなし #32

『天国へのパスポート』と過去二作品のリンク

 第三回公演『夢の鉱脈』、第五回公演『夢の化石』、第六回公演『天国へのパスポート』はいずれも劇団オリジナル脚本であり、団員の前ちゃんが書いた物語である。
 この三作品は物語上は何のつながりもないが、せっかくのオリジナル脚本ということで、過去の作品に関係するネタが後の作品に出てきており、三つの物語が同一世界の物語であると考えられるようになっている。

 『夢の鉱脈』と『夢の化石』のつながりについては、「うらばなし #16」で書いたので、今回は『天国へのパスポート』と過去二作品のつながりについて紹介したい。

 『天国へのパスポート』にて、ポルターガイスト現象の調査のために登場したのが、幽霊の発するゴースト振動波を探しだす「ゴースト振動波探知機」。(ちなみに、ゴースト振動波というのは「ウルトラマンネクサス」に出てくる「ビースト振動波」をもじったもの)

 このゴースト振動波探知機、三年前の『夢の鉱脈』をご覧いただいた方々には、たぶん、いや絶対に見覚えがあるはずのものだった。
 その姿はまさに『夢の鉱脈』に登場した「レアメタル探知機」!
 レアメタル探知機とは、田尻産業の社長が開発した、レアメタルを探し出すことができる機械である。

 ゴースト振動波探知機を使用する(有)ゼロ・カンパニーの営業担当・黄木志朗の台詞によれば、”一から作ったのではなくネットオークションに出されていたものを改造して作ったもの”であり”元々はどこかの会社が金属探知機か何かとして作ったものらしい”とのこと。
 つまり、現実の世界でも物語上の世界でも、レアメタル探知機がゴースト振動波探知機に生まれ変わって再び観客の前に登場したということなのだ。

 なお、レアメタル探知機は魚群探知機を参考にして作ったために魚に反応していただけであったという失敗作であったが、ゴースト振動波探知機はちゃんと幽霊の存在を探知していた成功品である。

         
          
『夢の鉱脈』のレアメタル探知機       『天国へのパスポート』のゴースト振動波探知機

 また、それぞれの機械の説明をする担当者の台詞もほぼ同じとなっている。
 レアメタル探知機を紹介した文野礼司は、「これこそが、わが社が独自に開発したレアメタル探知機であります! このコンパクトな大きさにして、地底深く眠るレアメタルを見つけ出すことができる優れものなのです」。
 ゴースト振動波探知機を紹介した黄木志朗は、「これこそが、わがゼロ・カンパニーが独自に開発したゴースト振動波探知機です。このコンパクトな大きさにして、幽霊が発するゴースト振動波を探し出すことができる優れものなのです」。

 そして、『天国へのパスポート』と前年の『夢の化石』にもつながりが。

 『天国へのパスポート』で台詞の中にのみ登場する人物に”佐藤駄菓子店のおばあちゃん”がいる。この辺で一番のお年寄りとのことであるが、彼女は”伊豆海市”を舞台にした『夢の化石』でも台詞中に何度か登場している。
 つまり、『天国へのパスポート』もまた伊豆海市の中での物語だったわけである。
 ちなみに、『夢の化石』では”今年で百歳になる”という彼女は、一年後の公演である『天国へのパスポート』ではちゃんと、”今年で百一歳になる”と語られている。

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